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幻覚なる満月
内容は、女性向け要素でたくさんです。現在は、コ/ー/ド/ギ/ア/スを主食にしています。
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「貴方は、・・・皇族?」

そう聞いた瞬間、彼は・・・


値段のついたアメジスト 2


「あぁ、そうだ・・・じゃぁ手配を頼む。」

軍へ一応報告し、数十人程回してもらえることになった。
後はそれを待つだけだろう。
ただ、先程から帰ってこないアーニャが気になる。
アーニャは、あの歳だがナイトメア戦だけではなく、体術も相当な腕だ。
そんなアーニャが易々と何かされるとは思わないが、・・・万が一、
裏方に、数十人・・・銃を武装していたら?
今、私はそうだし、アーニャも何か武器を持ってると思えない。
背筋に嫌な汗が伝う。

無事でいてほしい。
アーニャも・・・ルルーシュ先輩、も。


「・・・・・アールストレイム卿」

先程とは違う、学園とも違う、何か威圧感を含んだ声で呼ばれる。

「・・・貴殿は、幼少時・・・どこで暮らしていた?何をしていた?」

何故、とは声にならなかった。
有無を言わさぬ威圧感、まるで・・・皇帝陛下を前にしているような・・・。

「私、は・・・母親、と・・・・」

母親と?
何をしていた?どこにいた?
わからない、私は・・・・誰の元で育った?

「わから・・・ない・・・わからない・・・」


「ウィングルベル卿、主催者、参加者はすべて拘束し終わりました。」

「ご苦労、私はアーニャを探してくる。他に誰も居ないことを確認し、撤退してくれ。」

「イエス・マイロード」

アーニャが、帰ってこない。
もうかれこれ30分は経った。
そんなに、商品になった子は多いのか?
それとも・・・・

焦る想いを閉じ込め、私は走った。


「・・・・アーニャ」

威圧感は、まだ、あるけれど
名前で呼ばれた。

「アーニャ、君は・・・」

彼は神妙な面持ちでゆっくりと口を開く。

「・・・・君は幼い頃・・・」

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